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2023年01月31日 [世界史の理解]

日独伊三国同盟とリッベントロップ(10)

日独伊三国同盟ほど影響力のある条約はなかなかないが、条約調印後半年間の頻繁な交流も独ソ開戦で条約の意味がほとんどなくなり、その半年後にはドイツが最も警戒していたアメリカ参戦を招くこととなったことで条約の意味は完全に終わったという意味でこれほど短命な条約もなかなかないであろう。ユダヤ人が絶滅されるのと連合軍がベルリンを占領しドイツを降伏させるのがどちらが早いかの競争だけが残された。リッベントロップの外務省もユダヤ人の絶滅への協力つまりユダヤ人の絶滅収容所への移送だけが、ヒトラーへの貢献となった。イタリアも日本もドイツが勝つという前提で条約を推進してきたわけですが、それがなくなったことで何とかこの沈没船から逃れようとしますが、最悪の事態になってしまいました。この第十話はイタリアと日本の降伏について詳述しています。今でも、ドイツの国際連合の常任理事国入りに最も反対しているのがイタリアなのもわかるような気がします。改訂を近く予定してますが、よく知られているニュルンベルク裁判はもとより、その後の継続裁判、特に外務省高官や親衛隊のシェレンベルクが裁かれた大臣裁判を扱い、日本の戦争犯罪への姿勢との違いを味わっていただけたら幸いです。

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