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2023年04月11日 [世界史の理解]
リッベントロップと中立国(3)
今回は新大陸の中立国。最後まで親独中立を維持したのはアルゼンチン、次がチリでした。アメリカの連合国側参戦の猛烈な圧力により両国とも参戦に至りました。メキシコ革命以来の社会主義の普及なども背景にはありますが、この両国特にアルゼンチンは自国がヨーロッパの一部であるという意識が強いことが挙げられます。サッカーもタンゴもイタリアからの移民によるものであったし、北部にはドイツ系住民も多かった。それらが独伊に対する親近感を醸成したのでしょう。ジェット戦闘機のパイロットであったガーラント将軍を戦後顧問に招いたり、ユダヤ人移送の最高責任者であったアイヒマンSS中佐がイスラエルのモサドによって拉致されたのもアルゼンチンであったことも偶然ではないでしょう。詳しくは近刊Neutralitiesにて