[世界史の理解]
2022年12月08日
日独伊三国同盟とリッベントロップ(3)
世界史を堅苦しく考えすぎてはいけません。生身の人間がしていることです。グルメや出世欲なども当然あったでしょう。また、女性遍歴の多さもリッベントロップとシェレンベルクに共通したことと言えるでしょう。第一弾のリッベントロップでは情報収集用に開設された親衛隊公認の公娼であるキティサロンも登場します。。第二弾のシェレンベルクではココ=シャネルや、上官のハイトリッヒの婦人であるリナとの第二次世界大戦中の交際も出てきます。戦後のココ=シャネルにも言及されます。一般市民である中産階級は与えられた環境の中で適応していくしかないのです。政府の補助金や給付金のことで中産階級はたいてい除外され苦しいのに同情の言葉をあまり聞いたことがありません。中産階級が学歴職歴共に苦労して現在の地位を得たのに。今と90年前はそれほど隔たりがあるのでしょうか?世界史を通じて現代の諸問題を考えるきっかけを与えるほどうれしいいことはありません。