[世界史の理解]
2022年12月24日
日独伊三国同盟とリッベントロップ第二話
恵まれた過程環境、ドイツワインビジネスでの成功、第一次世界大戦従軍での人脈の形成、ドイツのゼークトの大手ヘンケルの娘との結婚、ベルリン一等地の邸宅。これでも十分なのに上流階級専用クラブへの入会とヒトラー政権成立への助力にもリッベントロップは成功しました。ところが、ヒトラー政権ができても自分には何も打診がなく初めて挫折を味わいました。せめて外務省の官房長くらいはと考えていたようでしたが、官房長は職業外交官の指定席で慣れる可能性はゼロでした。途方に暮れていたリッベントロップが売った手は何と親衛隊入隊と長官ヒムラーとの親交でした。これはこれまでのどの出会いよりも重要で、ナチスの汚れた仕事にリッベントロップが関わる契機になったと言えるでしょう。それとほぼ同時に朗報が舞い込んできました。それは………