[世界史の理解]
2022年12月25日
日独伊三国同盟とリッベントロップ第三話
第3話は英独海軍協定を中心にリッベントロップの動向が詳述されます。ヒトラーの外交顧問とダーレムのリッベントロップ邸での食事とマナー教室、海外の友人からの最新情報をヒトラーに教えること他に、イギリスやフランスなどに出張することが多くなりましたが私設の外交顧問では外国では相手にされずヒトラーに大使待遇を要求します。外務省の職業外交官たちからはもちろん反対され、ヒトラーからも何か実績を作らないと難しいと言われ好機を探ります。山本五十六提督も参加することになる海軍軍縮会議の予備校交渉が始まりそこでリッベントロップは実績を上げ、やっとというか、ヒトラーに会ってからまだ3年で大使となりました。副総統のヘスの事務所の一部を間借りしていたリッベントロップ事務所も実績に応じて徐々にスタッフも増え出しのちのリッベントロップ機関への布石となりました。1935年はザール併合と再軍備宣言によりドイツへの警戒感が強まる中、イギリスとの軍縮まずは海軍の軍縮交渉が始まろうとしていて、ヒトラーはなんとリッベントロップを団長に任命しました。不思議なことにノイラート外相をはじめ職業外交官たちはこれに賛成しました。どうせ失敗することがわかっていたから、リッベントロップを失脚させる好機とみたわけです。たしかに難しい交渉なので、対策に苦慮したリッベントロップでしたが、そこにロンドンの日本大使館員より貴重な助言がありリッベントロップはこれで行こうと決心しました